フーテンまちこ氏のブログ〜Machiko known as futen〜

フーテンまちこ氏の日常と非日常と半径5メートル以内の人間模様

山籠り中に偶然お会いした縄文仲間さまの話

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縄文仲間さまのカフェ(大藪龍二郎さんのアトリエのすぐ下にあるカフェ「阿・吽」)





こんばんは、ふーてんです!


このブログを始める前に、1週間ほど奥多摩の方で山籠りをしていた時がありました。
頭の整理というか、ごちゃごちゃしていることをまとめたり吐き出したりする時間を持つためです。
このブログもある種、そういう意味合いで始めたところもあります。
エアビーで1週間、過ごしました。


あ、、ちなみに、山籠りの最初は秘境祭というお祭りに行くところから始まるんですが、これがまたディープな祭りでした。
フェスというもの自体初めてなのに、初めて行くフェスが山奥で300人規模の夜通しのフェス、、、、。
あんまり考えずに一人で行ったけど、それぞれ共通の知り合いがいる人に偶然出会ったりとか、いろいろあってどうにかなりました。

秘境祭での知り合いのバンドnetworksさんの演奏風景。ライブが最高です。
またこんどゆっくりご紹介します。↓


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川沿いにはDJブースがあって反対側の山に向かってプロジェクションマッピングしてます↓

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秘境祭は話が違うのでこれくらいにしておいて、
この山籠り期間に泊まっていた宿の近くを散歩していたら冒頭の大きな縄文土器風の陶器が見えて、、、、

あれ?と思って中にいた女性に聞いたところ、ご主人が陶芸家で10年くらい縄文をテーマに制作しているとのこと。ご主人の大藪龍二郎さんのアトリエが上の階にあり、下はカフェギャラリーになっています。

あらぁ〜と思ってわたしも実は縄文好きなんです(まだ初心者)とお話しましたら
気さくに色んな資料やらアトリエまで見せていただきました。

縄文の紋様は紋様をただつけるためではなくて、柔らかく練った土を上に引き上げる時に均等に上に伸ばす為に縄文原体を使っていたお話をお聞きしました。
こういう話は作っている方でないと出てこないお話ですよね。


縄文原体というのはこれです↓

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木の棒に紐を色んな方法で巻きつけてこれを土器の上で転がして模様をつけます↓

 

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これがいわゆる縄文といわれる所以になった縄の紋様です。
ちなみに写真の真ん中に貝殻がありますが、この貝殻の波模様もよく土器の模様付けに
使われています。


ものを作る目線から見る縄文は考古学視点の縄文とはまた別の視点があってとてもお話を聞いていて興味深かったです。
歴史の資料としてみる土偶や土器と、芸術的な観点で見る土偶や土器の印象は全然違うので、どちらの視点も織り交ぜて博物館でみれるとより楽しめそうですね。

アトリエ下のカフェですが、昔旅館だった建物を自分達でリノベーションして作ったそうでたいそう素敵な作りになっています。

青梅街道沿いの壁は取っ払って石垣がそのまま見えていたり、少しづつ集めた本やオリエンタルなアンティークとか、トルコのキリムとか、馬頭琴とか。
すぐ横に川が流れていてバーベキューもできる自然豊かな環境。
インスピレーションが湧きそうな居心地の良い場所でした。
わたしも自然の綺麗な場所にアトリエほしいなぁ。

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川沿いの1階から暖炉の脇を登って入る

 

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  日本の民芸品や色んな国のアンティークが飾ってあります↑

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  うしろは青梅街道の石垣がそのまま↑

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  なんと帰りに虹が出ていました(うっすらダブル)!



ここを訪れたのが9月。そしてつい先週、表参道の桃林堂でやっていた展示に遊びにいかせていただきました。

ちなみに勝手に仲間扱いしていますが作家としても年齢的にも大先輩。
でも、こんな山奥まできて縄文通に出会うなんてほんと不思議でした。
また大藪さんの展示があるときにはご紹介いたします!

ふーてん